ショパンコンクール in Asia

あっという間に11月になり、今年も残すところ
あと2ヶ月になりました。🏃‍♂️

ピアノを学んでいる生徒たちは
いま
ショパンコンクール in Asia というものに
参加をし、ポーランド人の作曲者の作品
や、ショパンの作品を
学び、たくさん練習し、コンクールという
舞台で発表しています。

同じ作曲家の作品を色んな年代の学習者が
各々の視点で 表現していて
その過程を聴けて非常に面白いのです。

結果に、
点数にばらつきがあることに、関して
よく質問をうけますが、

そもそも、
“ 古典 “ と 呼ばれるものは
時代によって様々な読まれ方をしてきていて。

その楽譜の読まれ方には、
文学同様、時代ごとの社会状況や
聴衆心理が反映されているとおもいます。

そんななか、
一つ正しい、というか、
真実なのは、

奏者には誤読する権利がある。

ということな気がしました。

音の間違いを許す、ということではけっしてありません。
表面的な誤読はもちろん正さないといけませんが、いま言いたいのは

内面の表現に関して、です。

そもそも、多様な読み方ができる、というのは
メッセージが単純なものとくらべて、
相対的に、長く残りやすい。

だから

“古典” になるんだとおもいます。

なので、
いま出た結果の点数だけに固執するのではなくて、
このような姿勢で、
長い目で、
クラシック音楽を楽しんでくれたら、
もっと豊かな音 表現が
表に出てくるのではないかな、
と 期待してしまいます✨


投稿者:

Natsuko

宮崎なつこ/Natsuko MIYAZAKI  香川県高松市生まれ。 4歳でヴァイオリン、10歳でピアノを始める。 12歳より単身でロシアに毎年ピアノ留学をしグネーシン記念モスクワ中等特別音楽学校にてロシアの音楽教育を受ける。 香川県立高松高校卒業後、世界三大音楽院の一つのチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に入学し同院ピアノ科を卒業。 2009年 国際ピアノコンクール3位 (ロシア/ルーザ) 2010年 国際ピアノコンクール審査員特別賞・ラフマニノフ賞 (ブルガリア) 2013年 SPOLETO国際ピアノコンクールソロ部門2位 (イタリア) 2014年 ASTI国際ピアノコンクールソロ部門2位 (イタリア) 帰国後、黒田亜樹プロデュース ピティナ・ピアノ曲事典 公開録音コンサート スクリャービン・全曲録音プロジェクトに参加。 2013年に高松市にて『宮崎なつこ ピアノ&ヴィオリン教室 /Natsuko Conservatory of Piano and Violin』を開校。 ピアノ&ヴィオリンのテクニックだけではなく、演奏と音楽を通じて五感を養い広い視野と自分を知ることを伝えていきます。